帽子をかぶるのは頭皮に良い?悪い?帽子内環境を実験した結果とは

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帽子やヘルメットをかぶると頭皮に良くないとか、禿げやすいなどという俗説を耳にしたことのある人も多いのではないでしょうか?

確かに帽子をかぶると中が蒸れやすくなり、頭皮や毛根に悪影響を与えそうな感じもします。

帽子をかぶるのは頭皮に良いのか悪いのか、この長年の疑問を解明する実験が行われました。

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帽子内環境の実験

帽子をかぶるのは頭皮に良いことなのか、悪いことなのか。その疑問を真面目に研究したのが佐藤明男医学博士をはじめとする研究者によって構成された帽子内環境研究会です。

帽子やヘルメットをかぶると頭皮や髪の毛にどのような影響を与えるのか、帽子内の環境はどのように変化していくのかということについての実験が行われました。

①運動による汚れの変化

成人男性51人の被験者が帽子をかぶり、有酸素運動を行った後に洗髪するという実験を行い、運動前・運動後・洗髪後の計3回に渡って頭皮の汚れを測定しました。

その結果、

  • 頭皮は意外に汚れている
  • 帽子をかぶって運動することで汚れが増加する
  • 洗髪後には運動前や運動後と比べて清潔化される

ということが分かりました。

②帽子内温度・湿度の変化

では、帽子やヘルメットの中の温度はどのように変化するのでしょうか?

次の実験では、51人の被験者がヘルメットをかぶり、各自の判断で休憩を挟みつつ、有酸素運動を行いました。その際、ヘルメットを脱がずに温度と湿度を計測しました。

実験の結果、開始30分で温度が一気に上昇し、その後30℃近くを維持し続けました。また、湿度は開始60分で80%近くに達しました。

一般的に、空気が乾燥するとウイルスが活発に活動し、気温や湿度が上がるとカビや雑菌が繁殖しやすくなります。

快適な環境を温度20~26℃、湿度40~60%の両方を満たす状態と考え、ヘルメット内の環境を不快指数に当てはめると、実験開始20分で不快指数80に到達していることも明らかになりました。これは高温多湿で知られる東南アジアや熱帯雨林地域と同程度の体感度になります。

以上のことから、帽子やヘルメット内の環境はカビや雑菌の温床になりやすいことが分かります。

③帽子をかぶった時の血流の変化

帽子をかぶって運動を行い、頭皮の血流がどのような変化をするかについて実験を行いました。その結果、帽子をかぶった場合とかぶっていない場合の頭皮の血流の差は1%程度で大きな変化は認められませんでした。

帽子をかぶるのは頭皮に良い?悪い?

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帽子やヘルメットをかぶることで内部の温度や湿度が上がり、頭皮環境が悪化する恐れがあることが分かりました。ただし、これが薄毛の原因になるかどうかについてはまだ明らかになっていません。

帽子をかぶることによるメリットは、紫外線による日焼け予防や熱中症予防、安全性の確保などさまざまです。

特に頭皮に悪影響を与えるのが紫外線です。紫外線は皮膚を熱傷深度でI度またはII度の火傷状態にするだけでなく、細胞やDNAのレベルで破壊するため、老化の大きな原因の一つとされています。

頭皮に紫外線が当たった場合、髪の毛を作る毛母細胞が損傷したり、髪の毛に色をつけるメラニン色素を合成するメラノサイトが破壊されるため、抜け毛や白髪が増加する恐れもあります。

帽子をかぶると禿げるという迷信はありますが、かぶった際の熱や湿気といった不快感を差し引いても、やはり外出の際には帽子を使用した方が頭皮へのダメージは少ないと考えられます。

帽子を使用する際のポイント

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ここからは、子供が帽子を使用する際のポイントについてみていきましょう。

夏は通気性の良い素材を

暑い日に帽子をかぶる際には、湿気や熱がこもらないように通気性の良い素材のものを選ぶと良いでしょう。

サイズ選びは慎重に

帽子のサイズが小さいと、ハチ周りに締め付けが起きて頭皮の血行が悪くなります。子供の成長は早いので、去年の帽子でもサイズが小さくなっている場合があります。帽子のサイズは慎重に選びましょう。

使った帽子はきちんと洗う

使った帽子を洗わずに放置すると、雑菌が繁殖したり、フケ症や皮膚炎などさまざまな病気の原因になる恐れもあります。子供は汗をかきやすいので、帽子はこまめに洗ったり、除菌するなどして清潔に保つようにしましょう。

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