円形脱毛症とアレルギー疾患の関係について

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円形脱毛症と言えば、精神的ストレスが原因であると考えられがちです。しかし、ストレスやプレッシャーを感じているとは考えにくい赤ちゃんや幼児でも円形脱毛症を発症するケースがあります。

円形脱毛症はアレルギー疾患と関係が深く、円形脱毛症患者の8割が他のアレルギー疾患を持っているという報告もあります。アレルギー疾患の有無が症状の回復に影響するとも考えられることから、アレルギー疾患との合併がないかを疑ってみる必要があります。

このページでは、円形脱毛症とアレルギー疾患の関係について解説しています。

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アレルギーが起こるメカニズムについて

アレルギーとは、ある特定の抗原に対し、過剰な免疫反応が起こることをいいます。免疫機能は外から入ってきた異物を認識して排除するために働くものですが、その反応があまりにも過剰であるため、身体に有害な影響を及ぼしてしまうのです。

アレルギーが起こる原因にはさまざまなものがあり、遺伝や生活環境のほか、抗原に対して過剰にさらされることも原因の一つと考えられています。

アレルギーと自己免疫疾患の違い

アレルギーと並んで、自己免疫疾患も円形脱毛症と関係が深いことが知られています。

アレルギーと自己免疫疾患は、抗原に違いがあります。アレルギーは外部からやってきた抗原に対する免疫反応であるのに対し、自己免疫疾患は自己の体内組織を抗原として免疫反応が起こります。

円形脱毛症と自己免疫疾患の関係について

円形脱毛症とアレルギー疾患

円形脱毛症患者のうち、アトピー性皮膚炎や喘息、慢性蕁麻疹などのアレルギー疾患を抱えている方は8割を占めます。このことからも、円形脱毛症とアレルギー疾患には密接な関係があると考えられます。

また、円形脱毛症患者の40%以上がアトピー素因を持ち、54%が本人もしくは親兄弟にアトピー素因が認められているという報告もあります。

円形脱毛症患者がアレルギー疾患を持っていた場合、当初は単発型であっても重症化しやすく、難治性になることが多いようです。

アレルギー疾患を持っていても、それとは関係なく精神的ストレスなどの心因性の原因により円形脱毛症を発症することがあります。この場合も、結局はアレルギーと合併するため、円形脱毛症が重症化します。

つまり、円形脱毛症が早期に回復するか否かついては、他のアレルギー疾患の有無が大きく関わっていると考えられます。

金属アレルギーで円形脱毛症を発症したケース

金属アレルギーは、一般的にはアクセサリーを装着することによる皮膚のかぶれや炎症を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、重症化すると、全身性皮膚炎を引き起こしたり、円形脱毛症を引き起こす恐れもあります。

金属アレルギーで円形脱毛症に 髪が抜ける・白髪になる症状も

治療について

円形脱毛症の一般的な治療を行なっても症状が改善しない・治らないという場合、他のアレルギーを合併している可能性があります。

アトピー性皮膚炎を合併している患者には、抗アレルギー剤を使用することで改善することがあります。また、アレルギー治療を行なった結果、円形脱毛症が治癒したケースもあります。

患者それぞれの体質によって治療法が異なりますので、医師の診断のもとで適切な治療を受ける必要があります。

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