子供の薄毛の原因に抜毛症の可能性も 適切な対処法は?

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特に身体的な病気やアレルギーではないのに頭髪が失われてしまうことがあります。自らの髪の毛を引き抜くという行為が繰り返し行われる『抜毛症』という病気は、思春期の子供に発症しやすいといわれています。

このページでは、抜毛症の症状と原因、治療法について解説しています。

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抜毛症とは?

抜毛症(ばつもうしょう)とは、髪の毛を引き抜く性癖により、頭髪が一部分または広範囲に渡って失われるという精神疾患です。この病気は本人が無意識で行っているケースもあり、癖や習慣とも関係が深いとされています。

思春期の子供(特に女児)に多くみられますが、成人でも発症することもあります。

抜毛症の原因

抜毛症のはっきりとした原因はいまだ解明されていません。心に抱えた強いストレスや不安感を軽減するために髪の毛を抜くという行動に出ているという説もありますが、脳と神経細胞に異常が発生しているためとする説も有力です。

抜毛症の症状

抜毛症は、自分で髪の毛を引き抜くという行動によって起こるため、利き手側の前頭部や側頭部に脱毛部分が多いという特徴があります。人によっては何年も症状が続くことがあります。

脱毛部分の形状によっては、円形脱毛症との見分けが難しい場合もあります。

円形脱毛症と抜毛症の違い・簡単な見分け方

自分の意思では止められない

抜毛症は、自分の意思ではやめることが難しいといわれています。

自分ではやめたくても、抜毛行為に対する強い衝動が起き、行動が繰り返されます。抜毛の最中や直後には、緊張感から解放され、快感を伴います。しかし、その後には強い後悔の念や気分の落ち込みがおとずれます。

髪を抜くということが行動として習慣づけられているため、本人は全くの無自覚・無意識に行っているというケースもあります。そのため、本人の意思の強さで病気を克服するというのは非常に困難です。

女児に多く発症する傾向も

髪の毛を抜くという行為は学童期の癖としては珍しいものではありません。

抜毛症は、小学生から思春期の子供に多いとされています。女性の方が有病率が高く、男性の9〜10倍とされています。

また、長男・長女、大人しい性格、内向的な性格の子供に比較的多く見られるという報告もあります。

抜毛症の子供は家庭内でトラブルを抱えていたり、学校生活で人間関係などに悩みを抱えているケースが多いという報告もあります。

抜毛症の治療法・対処法

子供が抜毛症を発症した場合、どのように対処すればよいのでしょうか?

何科を受診すればいい?

抜毛症の可能性がある場合、精神科や心療内科を受診してください。現在、抜毛症の治療法として認知行動療法と薬物療法があります。

見た目を整えてあげることも大切

頭髪に脱毛部分ができていたりすると、周囲の人たちから好奇の目で見られたり、学校生活にも支障をきたす可能性があります。

脱毛部分が見えないように髪の毛を綺麗にアレンジしてあげたり、かつらや帽子を利用するなどして、子供がスムーズに生活できるように見た目を整えてあげましょう。

親はどのように対処すべき?

髪の毛を抜く癖が治らないのは本人の意志が弱いからではありません。なぜ髪の毛を抜くことを我慢できないのかと不思議に思ったり、理解に苦しむこともあるかもしれません。しかし、抜毛症は決して「気のもちよう」で解決する問題ではないのです。

髪の毛を抜かないように大人が厳しく叱ったり、無理やり矯正するというのは逆効果です。髪を抜いたら怒られるという意識から、隠れて行為を行うようになったり、見つかりにくい部分の抜毛を行うようになる可能性があります。

まずは、身近な大人が病気に対して理解を示すことが大切です。

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