アタマジラミの原因と症状・幼児や子供に感染した場合の効果的な駆除方法

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子供がやけに頭を痒がっていたら、アタマジラミの可能性があります。

アタマジラミは第二次大戦時に大流行し、その後生活水準や衛生面の向上によりほとんど見られなくなりましたが、1980年代から再び増加傾向にあります。

不潔にしているからシラミが繁殖したのだろうかとショックを受ける人もいるかもしれません。シラミは人の髪を接触させることによってうつるため、清潔にしていても感染することはあります。実際に、衛生面の行き届いた他の先進諸国においてもシラミの問題は存在しているのです。

子供に感染したとしても、適切に対処することで確実に駆除することができます。慌てずにしっかりと対応していきましょう。

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アタマジラミってどんな虫?成虫や卵の大きさは?

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(出典:Gilles San Martin)

アタマジラミの大きさは、幼虫が約1mm、成虫が2〜4mmほどです。肉眼でもしっかりと見ることができます。

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(出典:Doc. RNDr. Josef Reischig, CSc.)

卵の大きさは0.5mmくらいで、髪の根元に近い部分に付着しています。色は白くはなく、どちらかと言えば茶褐色系です。

はじめからアタマジラミの卵だと分かっていれば気付きやすいのですが、一見しただけではフケやホコリのように見えてしまう場合もあります。アタマジラミの卵はフケとは違い、髪の根元にしっかりとくっついていて取れません。

アタマジラミは季節に関係なく1年を通して繁殖します。虫なのでなんとなく夏に繁殖しそうなイメージがありますが、高温多湿を苦手とするため、実際には秋から冬にかけて相談数が増加する傾向があります。ただし、プールなどでタオルの貸し借りをすると感染することもあるため、夏にも注意する必要がありそうです。

どんどん増えるアタマジラミの恐怖!

アタマジラミの寿命は1ヶ月ほどとされています。頭の血を吸って生きているため、人から離れると数日で死んでしまいます。

アタマジラミが怖いのは、1匹だけに感染したとしたも、1ヶ月後には300個以上の卵が頭に産みつけられるということです。

アタマジラミは1日に5〜6個の卵を産みます。この卵が孵化すると、それぞれが成虫となって5〜6個の卵を産みます。これが繰り返されると卵の数はネズミ算式に増えていき、1ヶ月後には300個以上もの卵が産みつけられる計算になるのです。

アタマジラミがうつる原因

アタマジラミは、人との接触によりうつります。頭や髪の毛同士が直接触れ合うことで感染します。

また、子供同士で体操帽子や給食用帽子の貸し借りをするとうつることがあります。タオルや櫛・ブラシの貸し借り、体育マットの使用、お昼寝用の布団や枕などでも感染する可能性があります。

アタマジラミは清潔・不潔に関係なくうつります。アタマジラミがいる=不潔だと決めつけないようにしましょう。ただし、シラミがいることが分かった場合、毎日しっかりとシャンプーをして常に清潔にしておくことが求められます。

  • 頭同士を直接くっつける
  • 体操帽子や給食帽子の貸し借り
  • タオルの貸し借り
  • 櫛・ブラシ
  • 体育用マット
  • 布団や枕などの寝具

手で触れてもうつりません

アタマジラミはジャンプしません。そのため、感染者の髪の毛に直接手で触れても、うつることはありません。

水の中ではうつりません

プールや銭湯でも感染することはありません。アタマジラミは水中では毛髪にしっかりとしがみついているため、水を介してうつることはほぼありません。感染の可能性があるとすれば、身体を拭くときに使うタオルを貸し借りした場合などです。

動物からはうつりません

動物に寄生するシラミと人に寄生するシラミは完全に別の種類です。ペットなど他の動物から人に感染することはありません。また、人に寄生するシラミが、他の動物に感染することはありません。

アタマジラミがうつるとどんな症状が出る?

アタマジラミは人の頭皮の血を吸って生きています。血を吸うときに口先から針のようなものを頭皮に突き立てるのですが、このとき痛みを麻痺させる成分を含んだ唾液を注入します。この唾液が、頭皮にアレルギー反応を起こさせて、痒みや腫れを引き起こします。

アタマジラミに血を吸われるととても痒いので、頭を掻きむしるようになります。掻きむしることで、皮膚に傷ができ、そこから菌が入り込んで様々な炎症を引き起こすこともあります。

子供がやたらと頭を掻きむしったり、痒さを訴えてきたら、アタマジラミの可能性があります。

問題は痒みだけにとどまりません。痒さの仕組みは蚊に刺されるときと似ていますが、アタマジラミの場合は髪の中に住み着き、どんどん繁殖していくことが問題です。放っておくと数百匹に増えることもあります。

アタマジラミが繁殖すると、他人に感染させる可能性も出てきます。保育園・幼稚園・小中学校などでアタマジラミが大流行し、問題になることもあります。

アタマジラミの駆除方法

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子供にアタマジラミが出たら、とにかく髪を毎日洗い、清潔に保つことが大切です。また、普段使用している帽子やタオル、寝具などは毎日洗濯する必要があります。

帽子やタオル、寝具などは熱湯に浸す

アタマジラミは熱に弱いため、60度以上の熱で死滅します。帽子、下着、枕、枕カバー、布団、シーツ、タオルなどは、60度以上のお湯に5分以上浸すようにしてください。

熱湯を用意するのが面倒な場合は、洗濯後にアイロンの蒸気を当てたり、タオル程度なら濡れたままレンジで温めるという方法もあります。(焦げないように注意)

毎日掃除機をかける

床や畳に落ちたアタマジラミは、餌がなくても2〜3日は生き続けます。アタマジラミが落ちている可能性があるため、毎日丁寧に掃除機をかけるようにしましょう。

家族全員で駆除する

家族のうち一人だけでもアタマジラミの感染が確認された場合、家族全員に感染している可能性があります。

一人でも卵が残っていた場合、再び感染し、繁殖する恐れがあります。必ず家族全員で駆除するようにしてください。

家族でも櫛やブラシを使い回さない

家族が感染した場合、櫛やブラシを使い回すことで感染が広がります。家族でも櫛やブラシを共用にせず、別々のものを使うようにしましょう。

帽子やタオルの貸し借りをしない

体操帽子や給食用帽子を忘れたり、汗を拭くタオルを忘れてしまった場合、つい誰かに借りてしまうことがあります。

帽子やタオルの貸し借りはアタマジラミの感染を招きますので、子供にも貸し借りをしないようにしっかりと言い聞かせましょう。

シラミ駆除用シャンプーを使う

髪を洗うときには、シラミ駆除用のスミスリンシャンプーを使用します。市販のシャンプーでは駆除できないので、シラミ駆除専用のものを使うようにしましょう。

スミスリンシャンプー

医薬品のシャンプーです。病院でもこちらのシャンプーが治療に使われています。幼児・小学生にも使用することができます。家族に感染している可能性があるため、全員で使用するのがおすすめです。

【使い方】

1.シラミが寄生している頭髪又は陰毛を水又はぬるま湯であらかじめ濡らす。
2.1回量を用い,毛の生え際に十分いきわたるように又全体に均等になるようにシ
ャンプーする。
3.シャンプーして5分間放置した後,水又はぬるま湯で十分洗い流す。
4.この操作を1日1回,3日に1度ずつ(2日おきに)3~4回繰り返す。

1匹でも残っていればどんどん繁殖しますので、最後の1匹までしっかりと駆除するようにしましょう。

スミスリンパウダー

こちらは医薬品です。幼児や小学生に繁殖したアタマジラミの駆除に使用します。

【使い方】

1.手やくし等でシラミの潜んでいる場所に十分いきわたるようにする。
2.散布して1時間程度放置した後に水又はぬるま湯,洗髪用シャンプー等で十分
洗い流す。
3.この操作を1日1回,3日に1度ずつ(2日おきに)3~4回繰り返す。

下着類,寝具類,畳,床等 1平方メートル当たり15g程度を散布する。

梳き櫛を使う

目の細かい梳き櫛を使い、アタマジラミを物理的に取り除きます。

皮膚が弱い子供やアレルギーなどがある子供でシラミ駆除用シャンプーが使えない場合は、地道に1匹1匹取り除いていく必要があります。

駆除にかかる日数はどれくらい?

アタマジラミの駆除にかかる日数は人それぞれです。まだ数が少ない段階であれば、しっかりと対処を行うことで1週間程度で完全に駆除できる場合もあります。

しかし、アタマジラミが家の中に潜んでいたり、寝具を清潔に保っていない場合などは根絶が難しいため、駆除が長引くこともあります。

また、駆除できたと思っても、しばらく経ってから確認すると再び卵が産みつけられていることがあります。念のために毎日髪を梳き櫛でといてあげたり、髪の根元を確認してあげるようにしましょう。

アタマジラミが出たら園や学校に報告すべき?

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アタマジラミが出たら、子供の通う保育園・幼稚園・小中学校には正直に報告しましょう。集団で感染してしまった場合、完全に駆除するのは難しくなります。できるだけ感染を防ぐためにも報告は必要なことです。

それぞれの教育機関へ知らせる場合、子供が仲間はずれやいじめの対象にならないように配慮してもらいましょう。

園や学校は休むべき?

アタマジラミに感染してしまった場合、保育園・幼稚園・小中学校などを休む必要があるのでしょうか?

これに関しては、それぞれの学校によって対応が異なります。学校の方針に従ってください。

保育園や幼稚園などでは、他の子供への感染をさせるために登園の自粛を求められる場合もあります。アタマジラミが1匹も見当たらなくなるまでご家庭でしっかりと駆除をしてから子供を登園させてあげましょう。

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